Acrospermum sp. no.3

Acrospermum sp. no.3

Acrospermum sp. no.3
アクロスペルムム属菌。6月19日撮影。

[特徴]
枯枝や枯葉上に単生あるいはやや群生する。子嚢殻は長砲弾型あるいは紡錘形、先端は僅かに乳頭状に突出し、下半は次第に細くなって柄状になり基質に固着する。 全体が乳白色から淡灰褐色、ほとんど平滑。柔軟な革質で弾力があり、乾燥時には潰れて扁平になる。1.5-2 × 0.2-0.4 mm. -- 子嚢は長円筒形、やや厚膜、先端は肥厚して頂孔は盲管状、メルツァー試薬に呈色しない。8胞子を束状に生じる。500-750 × 3.5-5 μm. -- 明瞭な側糸を観察できなかった。-- 子嚢胞子は糸状で緩やかに曲がりくねり、無色、薄壁、平滑、隔壁は認められない。径 0.8-1 μm.、全長を確認できないが、子嚢とほぼ同長あるいはわずかに短いと思われる。-- 子嚢殻表面は無色薄壁で径 8 μm. 程度までの多角形細胞からなり、柄部ではやや横長の矩形状になる。 子嚢殻上半には径 6 μm. 程度までの無色の結晶状あるいは砂状の物質がまばらに付着する。

[コメント]
アザミ類 (Cirsium sp.) の枯茎や枯葉上に発生していたもの。他にイラクサ類、タデ類など、各種草本の枯茎にも同種と思われるものが比較的普通に見られる。 子嚢や子嚢胞子はプレパラート中では曲がりくねるので、正確な全長が計測できていない。Acrospermum 属菌は国内で幾つか記録があるが、種名は分からない。 海外の図鑑類に多く取り上げられている A. compressum は草本枯茎上などに発生するが、子嚢頂孔はアミロイドとされる。

[初掲載日: 2023.09.19] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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