Coprotus sp. no.1
Coprotus sp. no.1

Coprotus sp. no.1

Coprotus sp. no.1
 糞生の小型のチャワンタケ類。3月11日撮影。

 [特徴]
 子嚢盤は無柄で肉厚の皿型ないしクッション形、直径 0.5. mm. 程度まで、全体やや透明感のある乳白色。縁は全縁で外面は平滑。
 子嚢は円筒形、16胞子をほぼ2列に生じるが後には先端付近にやや不規則に固まる。
 先端はやや平たく有蓋で I-、基部は急に細くなり尾状になる。80-108 × 14.5-22.0 μm.
 側糸は糸状、隔壁がある。径 2.0-2.5 μm. で先端付近はほとんど膨らまずやや曲がるものが多い。内容物は無色。
 子嚢胞子は楕円形、無色薄壁で平滑。顕著な内容物や被膜は見られない。11.0-11.6 × 5.4-6.0 μm.
 托組織は薄く、丸みを帯びた角形の無色薄壁の細胞で構成されている。

 前年の11月21日に採集したノウサギの糞から発生したもの。
 採集翌日からシャーレにいれて湿らせ、暖房を使わない部屋において観察していた。
 Podospora 等の核菌類や小型のヒトヨタケ類等が次々と生え、チャワンタケ類も Ascobolus, Saccobolus 等が発生した。
 1月頃からキノコの発生はほとんど無くなっていたが、3月になって小さな白いチャワンタケが生え始めた。
 子嚢胞子に deBary bubble は見られなかったが Coprotus 属菌だと思う。
 子嚢中に16胞子を生じる Coprotus には C. duplus や C. sexdecimsporus がある。
 C. sexdecimsporus が近いと思うが胞子がやや小さめである。

 [参考文献]
 Kimbrough, Luck-Allen, and Cain (1972): North American species of Coprotus (Thelebolaceae, Pezizales). (Canadian journal of botany ; 50. p. 957-971)