Erysiphe macleayae

Erysiphe macleayae

Erysiphe macleayae R.Y. Zheng & G.Q. Chen
クサノオウのうどんこ病菌。5月28日撮影。

[特徴]
菌叢は主に葉の表面側に生じ、時に茎にも生じる。白粉状、不整雲形からほぼ全面に薄く拡がる。菌糸は永存性、径 5-6 μm.、付着器は普通は単生し、浅く2-3裂する拳形、径 6.2-9.2 μm. -- 分生子柄は表面菌糸から直立し、57-90 × 7-9 μm.、基部に隔壁があり、上半に1-3個の隔壁がある。分生子を単生する。-- 分生子は楕円形ないしやや樽形、無色、薄壁、表面は平滑あるいは不完全な網目状の皺がわずかにある。フィブロシン体を含まない。32.8-40 × 17-20 μm. -- 子嚢殻は未確認。

[コメント]
春頃、クサノオウ (Chelidonium majus subsp. asiaticum) に良く発生している。 国内での完全世代の記録を見つけられなかったが、Jiang et al. (2015) によってクサノオウ上のうどんこ菌の裂子嚢殻が確認され、E. macleayae とされている。 子嚢殻を観察できていないが、不完全世代の特徴が一致すると思うので、この学名を当てておく。 同じケシ科のタケニグサ (Macleaya cordata) 上の同菌は、大谷 (1988) によると "菌叢は葉の裏に生じ、菌糸は消失性" とされている。

[参考文献]
Chinan (2018): Occurrence of the sexual morph of Erysiphe macleayae on Chelidonium majus in Romania. (Acta botanica Croatica ; 77(2), p. 189-192).
Jiang et al. (2015): Chasmothecia of Erysiphe macleayae on Chelidonium majus confirm species identification. (Mycoscience ; 56, p. 132-135).
大谷 (1988): 日本菌類誌. 第3巻、子のう菌類. 第2号、ホネタケ目・ユーロチウム目・ハチノスカビ目・ミクロアスクス目・オフィオストマキン目・ツチダンゴキン目・ウドンコキン目.

[初掲載日: 2022.11.04] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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