Hyaloscypha albohyalina?

Hyaloscypha albohyalina

Hyaloscypha albohyalina (Karst.) Boudier?
 朽木に群生する小型のビョウタケ類。12月11日撮影。

 [特徴]
 子嚢盤は群生し、ほとんど無柄でやや広く固着する。広倒円錐形で縁は内側に巻くが後にはほぼ平らに開き皿状になる。
 全体透明感のある白色で直径 0.2-0.5 mm. ルーペで見ると縁周辺は微毛状なのが確認できる。
 子嚢は棍棒形、8胞子をほぼ二列に生じ、頂孔は I+ (小さい点状)。51-80 × 7.0-8.8 μm.
 側糸は糸状。無色薄壁で下半に隔壁がある。上下同幅で径 2.0 μm. 程度。
 子嚢胞子は楕円形でやや左右不対称ないしソーセージ形。無色薄壁で両端付近に泡状内容物が少量ある。9.7-12.0 × 3.0-3.6 μm.
 外面の毛は表面細胞から生じる。上半が細く伸びるビン形、無色薄壁で隔壁は無い。
 上半表面には細かい無色ないしやや黄色味を帯びた顆粒をつける。32.0-42.0 × 0.8 (先端付近) 3.2-4.6 (基部付近) μm.

 樹皮のはげた硬い朽木に群生していたもの。
 Huhtinen の記述とほぼ一致するが、いくつかの変種がある。

 [参考文献]
 Huhtinen(1989): A monograph of Hyaloscypha and allied genera. (Karstenia ; 29, p. 45-252)