Hymenoscyphus sp. no.12

Hymenoscyphus sp. no.12

Hymenoscyphus sp. no.12.
ヒメノスキフス属菌。4月19日撮影。

[特徴]
濡れた朽木上に群生する。子嚢盤は全体乳白色、肉厚の皿状で直径 1.5 mm. まで。外面は平滑。 太くて短い柄があるが殆んど柄が無くて座生状に見えるものもある。柄の基部は黒ずまない。乾燥すると全体がオレンジ色を帯びた淡褐色になる。-- 子嚢は円筒形、先端はやや尖り頂孔はメルツァー液で青変する。8胞子をほぼ2列に生じる。74-83 × 8.2-9.5 μm. -- 側糸は糸状、ほぼ上下同幅で 2.2-2.4 μm.、隔壁があり先端付近には無色の泡状の内容物がある。-- 子嚢胞子は楕円形、やや左右不対称、無色薄壁。両端に小さな油球がある。9.1-13.2 × 2.8-4.0 μm. -- 托組織髄層は球形細胞が混じる無色の絡み合い菌組織、外被層は厚さ 100 μm. 以下、無色の矩形菌組織からなる。

[コメント]
水に浸った朽木に発生していたもの。朽木には Pachyella babingtonii 等も発生していた。Hymenoscyphus 属だろうと思う。

[初掲載: 2009.06.10]