Hypocrea subatrogelatinosa?

Hypocrea subatrogelatinosa?

Hypocrea subatrogelatinosa Doi?
 腐朽した稲藁に生じたボタンタケ類。8月11日撮影。

 [特徴]
 子座は肉厚のクッション状ないし釘頭状、全体暗緑色。上面は子嚢核の孔口が荒い疣状に突出する。直径 2-4 mm.
 外面はやや淡色で基部付近には白色菌糸がわずかに広がる。内実は白色。
 子嚢は円筒形、8胞子を一列に生じる。
 子嚢胞子は緑色。ほとんど平滑か、わずかに粗面に見える。
 子嚢中で角ばった亜球形の上半と、卵形ないし砲弾形の下半の部分胞子に分かれる。
 どちらも直径 2.8-3.0 μm. 程度。

 野積みされて腐朽した稲藁に群生していたもの。
 Hypocrea 類は腐朽木や硬質菌上に発生しているものはよく見かけるが、草本生のものは見た事が無かった。
 土居博士の一連のモノグラフを調べてみたが、草本生で子実体が暗緑色というのはこの種だけのようである。
 他の特徴もおおよそ一致するけれど、培養など詳しく検討できないので疑問符を付けておく。

 [参考文献]
 Doi (1972): Revision of the Hypocreales with cultural observations IV. (Bull. Nat. Sci. Mus. Tokyo ; 15(4), p. 649-751)