Hypoderma sp. no.6

Hypoderma sp. no.6

Hypoderma sp. no.6
ヒポデルマ属菌。8月11日撮影。

[特徴]
子嚢盤は落葉上の脱色された病斑中に散生し、両面に発生する。病斑は明瞭な細い黒い帯線で囲まれる。 クチクラ下に生じ、平たい広紡錘形ないし楕円形、黒色、1.2 mm × 0.6 mm. まで。 中央に縦溝があり成熟するとスリット状に開いて子実層面が現れる。子実層面は淡灰色に見え、縁は僅かに白く縁どられる。-- 子嚢は棍棒状、下半は長く伸び、先端は乳頭状、メルツァー試薬に呈色しない。8胞子を不規則な2列ないし束状に生じる。120-144 × 11-13.4 μm. -- 側糸は糸状、隔壁があり、径 1.6-2.8 μm.、上半は緩やかに曲がりくねり、時にらせん状、所々瘤状に膨らむことがある。 子嚢より長く、ゼラチン質に包まれて互いに合着する。-- 子嚢胞子は無色、薄壁、長楕円形で僅かに左右不対称、内容は泡状、薄い被膜がある。20.0-26.3 × 4.0-4.9 μm. -- 開口部には舌状細胞がある。ほぼ無色、柵状に並び、長さ 15-23 μm.、やや厚膜でゼラチン化しているように見える。

[コメント]
ヒサカキ (Eurya japonica) の落葉に発生していたもの。比較的普通種。 ヒポデルマ類は区別の難しいものが様々な植物上に発生するので、寄主によって区別しておく。

[初掲載日: 2018.02.27]