Kotlabaea deformis

Kotlabaea deformis

Kotlabaea deformis (Karsten) Svrček.
コトラバエア属菌。5月19日撮影。

[特徴]
地表に群生する。子嚢盤はやや肉厚の皿状で直径 3 mm. まで。子実層面は殆んど平らからやや凸面になり、明るいオレンジ色。 縁は小さく盛り上がって淡色不明瞭な襟状になり、ほぼ全縁(ルーペ下では細かい鋸歯状に見える)。 外面も同色あるいはやや淡色、殆んど平滑あるいはやや微粉状に見える。 柄は無く、下面中央で基質に固着する。肉質は柔らかい。-- 子嚢は円筒形、有蓋、基部は二叉状になる。メルツァー液で呈色しない。8胞子を一列に生じる。185-198 × 10.3-12.0 μm. -- 側糸は糸状、隔壁があり基部付近で分岐する。直径 2.8-3.8 μm.、先端は丸く膨らんで直径 11 μm. までになる。全体に橙色の細かい顆粒状の内容物を含む。-- 子嚢胞子は楕円形、無色、平滑、13.1-15.5 × 8.0-8.8 μm.。細かい泡状の内容物を含む。-- 托組織髄層は直径 12-20 μm. の膨らんだ細胞からなる絡み合い菌組織で殆んど無色。 外皮層は厚さ 120 μm. 程度まで、丸みを帯びた薄壁の細胞からなり、その直径は 40-70 μm. 程度。 子嚢盤下面の基部付近の表面細胞からは時に毛状の菌糸が伸びる。やや厚膜で無色、直線状あるいは緩やかに曲がり、先端は丸く、剛毛状に見えるものもある。 直径 10-15 μm. 程度、長さは 115 μm. に達する。

[コメント]
雑木林内の遊歩道脇、コケのまばらに生えた石垣の隙間に生えていた物。採集した時は胞子が未熟の物が多かったので、 しばらく湿室にいれて様子を見たが子嚢内の胞子の多くはつぶれたようになったままで成熟する胞子は少なかった。

[参考文献]
Dougoud (2002): Contribution à la connaissance de quelques Discomycètes operculés rares ou méconnus. (Fungi non delineati ; pars 18).
Svrček (1969): Nové rody operkulátních diskomycetů (Pezizales). (Česká mykologie ; 23(2), p. 83-96).

[初掲載日: 2012.06.11]