Lachnum brevipilosum

Lachnum brevipilosum

Lachnum brevipilosum Baral & Krieglst.
ヒナノチャワンタケ属菌。11月3日撮影。

[特徴]
朽木上に群生する。子嚢盤は椀形からやや平らに開く。直径 1.5 mm. まで。子実層面は白色。縁は内屈する。 外面も白色で、同色の毛に覆われる。柄は中心生、比較的長く、外面と同様の毛で覆われる。-- 子嚢は円筒形、先端はやや円錐状に尖り、頂孔はメルツァー液で青変し2個の点状に見える。8胞子をほぼ2列に生じる。4.8-5.8 × 52-57 μm. -- 側糸は太針状、基部に隔壁があり、時に分岐する。先端はやや尖り、子実層と殆んど同長あるいは僅かに突出する。内容は無色、最大径 2.8 μm. まで。-- 子嚢胞子は楕円形、末端はやや尖る。無色薄壁、平滑。両端に少量の小さな油球を含む。2.0-2.4 × 6.2-8.0 μm. -- 托髄層は絡み合い菌組織、外皮層は矩形菌組織よりなる。両者とも無色で薄壁。 外面の毛は表面の細胞より生じ、無色薄壁、直線的、隔壁があり先端は丸くなるが膨らまない。 全体に表面は細かい顆粒状だが、下半はやや粗い。径 2.7-3.0 μm.、長さは縁付近のものでは 110 μm. に達する。

[コメント]
地上の広葉樹と思われる落枝に群生していた物。シロヒナノチャワンタケ(Lachnum virgineum)と肉眼では殆んど区別できない。 顕微鏡的には側糸が細く子実層より著しく突出しない点、子嚢胞子がやや幅広い点で区別できる。 外面の毛が文献に拠る値よりもやや長いが、それ以外の特徴はよく一致する。

[参考文献]
Baral and Krieglsteiner (1985): Bausteine zu einer Askomyceten-Flora der BR Deutschland: In Süddeutschland gefundete Inoperculate Discomyceten mit taxonomischen, ökologischen und choronologischen Hinweisen. (Beihefte zur Zeitschrift für Mykologie ; 6, p. 1-160).

[初掲載日: 2012.10.09]