Lachnum sp. no.7

Lachnum sp. no.7

Lachnum sp. no.7.
ヒナノチャワンタケ属菌。5月11日撮影。

[特徴]
子嚢盤はササ類の枯稈に群生する。やや深い皿状からほとんど平らに開くが縁はやや内屈する。子実層面は白色、直径 1.2 mm. まで。 外面も白色で微毛に覆われる。柄も同様の微毛に覆われ、子嚢盤の直径よりは短い。-- 子嚢は円筒形、先端はやや円錐形状で厚膜になり頂孔はメルツァー液で青変し二個の点状に見える。8胞子を束状に生じる。100-115 × 7.4-8.6 μm. -- 側糸は針状、無色、隔壁は 0-2 個、子実層より 5-15 μm. 程度突出する。最大径 3.4-4.3 μm. -- 子嚢胞子は糸状、緩やかに屈曲する。上端はやや丸く、下端はやや尖る。まばらに泡状の内容物があるが隔壁は認められない。52-63 × 2.0-2.6 μm. -- 托組織髄層は絡み合い菌組織、外被層は矩形菌組織で共に無色薄壁。-- 外面の毛は表面細胞から生じる。無色で薄壁(先端付近はやや厚膜に見えるものがある)、1-2 個の隔壁があり全体に粗面。 直径 2.8-3.0 μm., 先端はややふくらんで 4.5-6.3 μm. になる。縁周辺の毛で全長 60 μm. までになる。

[コメント]
地上のササ類の枯稈に群生する。ササ類に発生する白いヒナノチャワンタケ類は何種類かあるけれど、京都付近ではこの種が多いように思う。

[初掲載: 2008.06.13]