Lophodermium sp. no.1

Lophodermium sp. no.1

Lophodermium sp. no.1
 テイカカズラ落葉上に生じたもの。8月6日撮影。

 [特徴]
 子嚢盤は落葉の裏面の明色の病斑部に生じる。病斑の境はやや不明瞭で、帯線は認めにくい。
 子嚢盤は長楕円形ないし紡錘形、黒色。成熟すると中央に縦の亀裂が入り開口し、子実層を現す。長径 0.5-1.0 mm.
 子実層面は乳白色ないし灰色に見える。
 子嚢は円筒形、8胞子を束状に生じる。頂孔は I-。110-138 × 6.2-7.6 μm.
 側糸は糸状、隔壁は認めにくい。径 1.2-1.6 μm. 先端は僅かに膨らんで 2.8 μm. までになる。
 先端付近で分岐することがあり、緩やかに曲がりくねる。
 子嚢胞子は糸状、両端は尖り、弓状になるものが多い。(両端を直線で測定して) 74-98 × 1.5 μm.

 テイカカズラ (Trachelospermum asiataicum) 落葉に発生していたもの。
 様々な落葉に類似の菌が発生するが種名が判るまでには至らない。