Neobulgaria sp. no.3

Neobulgaria sp. no.3

Neobulgaria sp. no.3.
ニカワチャワンタケ類。9月18日撮影。

[特徴]
植物遺体上に単生あるいは少数が群生する。子嚢盤は肉厚の倒円錐形、直径 3-7 mm.。子実層面は凸形になり平滑。淡ライラック色。 縁は全縁だが、やや不規則に波打つ。外面はやや濃色で平滑。太くて短い柄があるかあるいは殆んど無柄で下面中央付近で基質に固着する。 内部は無色で全体柔らかいゼラチン質。-- 子嚢は円筒形、先端は肥厚して頂孔はメルツァー液で青変する。8胞子をほぼ2列に生じる。5.7-6.6 × 62-66 μm. -- 側糸は糸状、2.0-2.5 μm.、先端は僅かに膨らむ。上半には一様なほぼ無色の内容物がある。-- 子嚢胞子は楕円形、無色、平滑。2個の油球を含む。3.1-3.5 × 5.1-5.5 μm. -- 托髄層はゼラチン質に包まれた絡み合い菌組織で、径 1-2 μm. の薄壁無色の菌糸からなる。 外皮層は2層に分かれ、内側は厚さ 150 μm. までの矩形菌組織、30 × 75 μm. 程度までの淡紫色の細胞からなる。 外側の層は隔壁のある径 3-5 μm. の菌糸が緩く絡み合い、ゼラチン質に包まれる。

[コメント]
古畳に生えていた物。草本性の植物遺体に生じる事が安定した特徴かどうかわからないが、とりあえず朽木生でない Neobulgaria 属菌としておく。

[初掲載日: 2011.09.12]