Niptera? sp. no.2

Niptera sp. no.2

Niptera? sp. no.2.
ニプテラ属菌? 1月7日撮影。

[特徴]
子嚢盤は肉厚の盤状、直径 1 mm. まで。子実層面は平滑、灰褐色、縁は全縁、外面はほぼ平滑で子実層面より濃色。 柄はほとんど無く、やや広く固着する。-- 子嚢は円筒形、薄壁、かぎ形構造から生じ、先端は肥厚し、頂孔はメルツァー試薬で青変する。8胞子をほぼ2列に生じる。106-129 × 14.2-17.8 μm. -- 側糸は糸状、隔壁があり径 1.8-3.0 μm.、先端はやや膨らんで棍棒状、4.2-5.2 μm. までになる。先端付近には淡黄褐色で一様な内容物がある。 過熟した子実体の側糸は先端付近がヤニ状の物質でおおわれ、合着する物がある。-- 子嚢胞子は長楕円形あるいはソーセージ形、無色、薄壁、3隔壁をほぼ等間隔に生じ4細胞、隔壁部はやや括れる。 両端は丸いが、末端側はやや細まる。少量の微小な油球状の内容物があり、隔壁付近に集まる。全体がかなり厚い被膜に覆われる。17.7-25.8 × 5.7-6.3 μm. -- 托髄層は無色の絡み合い菌糸組織で子実下層あたりには球形の細胞が目立つ。 外被層は厚さ 30 μm. 程度まで、直径 5-9 μm. のやや角ばった黒褐色で厚膜の細胞よりなる。

[コメント]
枯れたススキ (Miscanthus sinensis) の稈上に発生していた物。

[初掲載: 2017.06.02]