Peziza sp. no.17

Peziza sp. no.17

Peziza sp. no.17.
チャワンタケ属。10月18日撮影。

[特徴]
林内地上に単生する。椀形から平らに開く。子実層面は赤褐色、僅かに紫色を帯び、古い子実体では中央付近はやや皺状になる。縁は全縁、外面は白っぽく、粉状。 柄は無く、中央で地面に固着する。肉は薄く、脆い。変色性は無い。-- 子嚢は円筒形、8胞子を一列に生じ、先端は有蓋、メルツァー液で青変する。243-278 × 11.4-12.9 μm. -- 側糸は糸状、隔壁がある。径 4 μm. 程度。先端は膨らんで 8 μm. 程度になり淡褐色の一様な内容物がある。 -- 子嚢胞子は楕円形、無色薄壁。2個の油球を含む。表面にはコットンブルーに染まる低くて大きな疣状突起がある。疣を除いて 14.3-14.9 × 8.0-8.9 μm.。 疣は楕円形や不正形、短径上に数個程度で互いに融合する事はない。-- 托組織はほぼ全体に無色で径 80 μm. までの球形細胞が目立ち、間隙をソーセージ形の細胞が埋める。外被層の細胞はやや小型(約 30 μm. まで) で角ばるが境界は不明瞭。

[コメント]
落葉樹林内の地上に少数発生していたもの。胞子表面の疣がかなり大きい種類である。

[初掲載: 2009.05.26]