Phaeohelotium? sp. no.2

Phaeohelotium? sp. no.2

Phaeohelotium? sp. no.2
 フジの落莢果に生じる小型白色のビョウタケ類。9月26日撮影。

 [特徴]
 子嚢盤は浅い逆円錐形で上面は凸形になり柄はほとんど無い。全体無毛で乳白色ないしやや肌色を帯びる。直径 1.0-2.5 mm.
 子嚢は円筒形、8胞子を一列に生じるが、後に 2列になって先に固まる。頂孔は I+。82-86 × 8.0-9.0 μm.
 側糸は糸状、ほぼ上下同幅、隔壁がある。径 2.0 μm. 程度で先端近くには無色泡状の内容物がある。
 子嚢胞子は広紡錘形ないし長卵形、無色薄壁。両端近くに少数の小さい油球がある。10.8-13.8 × 3.0-3.8 μm.
 托外層は薄壁の球形ないし多角形の細胞層よりなる。

 地上に落ちた莢の内面に群生している事が多いが他の朽木などにも同じ種と思われるものが生える。
 Fungi of Switzerland. v. 1. に図示されている Phaeohelotium subcarneum (Schum.) Dennis によく似ている。

 [参考文献]
 Breitenbach and Kränzlin (1984): Fungi of Switzerland. v. 1. Ascomycetes.