? sp. no.14

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サクラ落葉上のキンカクキン類。6月29日撮影。

[特徴]
子嚢盤は落葉に形成された菌核の周辺部から1ないし2本発生する。比較的長い柄があるビョウ形で中央はやや凸形にが盛り上がる。 子実層面はややオリーブ色を帯びた淡黄褐色。縁はわずかに濃色に縁取られてほぼ全縁。直径 0.8-2.0 mm. 外面もほぼ同色で無毛。肉はやや黄褐色を帯びる。 柄は細く、長さ数ミリになる。下半はやや赤みを帯び、表面は毛羽立って見える。基部付近は黒っぽい。-- 子嚢は円筒形、8胞子をほぼ2列に生じる。先端は肥厚し、頂孔はメルツァー液で青変する。48-60 × 6.2-7.5 μm. -- 側糸は糸状、ほぼ上下同幅で無色。基部付近には隔壁がある。径 0.8 μm. 程度。-- 子嚢胞子はやや両端の尖った楕円形、無色薄壁で平滑。大きな油球を2つ含む。7.5-8.6 × 3.0-3.4 μm. -- 托髄層は絡み合い菌組織、外皮層は矩形菌組織で薄壁、淡色。各細胞は 20-37 × 8-12 μm. 組織にはゼラチン化している部分は無いようである。 表面には径 4-9 μm.の黄褐色の菌糸が走る。ところどころ膨らむが先端は立ち上がらない。-- 菌核は直径 1-3 mm. で角ばった円形や楕円形など。表面は黒色でつやは無く、やや盛り上がる。

[コメント]
サクラ(たぶんソメイヨシノ)の落葉に発生していたもの。 落葉にかさぶた状の子座を形成するが、円盤状に脱落する事もある。 キンカクキン類には間違いないがそれ以上わからない。

[初掲載: 2007.06.07]