? sp. no.36

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朽木上の不明種。1月10日撮影。

[特徴]
朽木の材部表面に群生する。子嚢盤は平たい皿状から中央部が凸型に盛り上がる。 直径 1-1.5 mm.、子実層面は黒色、つやがある。縁は全縁、外面は平滑、柄はほとんど無く、やや広く基質に固着する。-- 子嚢は円筒形、薄壁、基部にはかぎ型構造がある。先端はやや肥厚し、頂孔はメルツァー試薬に呈色しない(僅かに青変するように見える子嚢もある)。65-74 × 6.2-7.4 μm. -- 側糸は糸状、径 1.0-1.5 μm.、基部付近に隔壁があり、時に分岐する。先端はやや球状に膨らんで 2.5-3.0 μm. までになり、淡褐色の内容物がある。 また、先端付近には暗緑褐色のヤニ状物が付着する。-- 子嚢胞子は長卵形ないし広紡錘形で時にやや左右不対称、無色、薄壁、顕著な内容物は見られない。普通は隔壁は無いが、時に中央付近に隔壁を生じて2細胞となる。6.8-9.4 × 2.8-3.4 μm. -- 子実下層は淡色の絡み合い菌組織、托組織は径 6-12 μm. の褐色厚膜の多角形細胞からなり、基部中央付近の細胞は赤みが強い。-- 子実体周辺には暗褐色の菌糸がまばらに広がる。やや厚膜で隔壁があり、径 2.0-2.8 μm.、時に分岐し先端は丸い。

[コメント]
コナラと思われる伐採木の材部に発生していた物。Durella 属菌だろうと思って採集したのだが違うようだ。 そうなると属の見当が付かないのだが Patinella 属とかだろうか。

[別図2] 1月24日撮影。

[初掲載日: 2015.08.13]