? sp. no.43

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? sp. no.43
よくわからない盤菌類。5月12日撮影。

[特徴]
子嚢盤は枯枝の表皮下から発生し、破出して肉厚の皿状からクッション状に開く。直径 0.8-1.5 mm.、子実層面は凸型になり、平滑、紫褐色、後にはやや退色して紫色を帯びたベージュ色。 縁は全縁でわずかに立ち上がる。外面は褐色で基部付近は濃色、平滑、無毛。殆んど柄は無く、やや広く固着する。肉質は柔らかいがゼラチン質ではない。-- 子嚢は円筒形、薄壁、先端は肥厚し、頂孔はメルツァー試薬で青変し、基部にはかぎ型構造がある。8胞子をほぼ2列に生じる。90-115 × 8.5-10 μm. -- 側糸は糸状、殆んど無色、基部で分岐し、隔壁があり、径 2.5-3.0 μm.、先端は棍棒状に膨らんで 3-5 μm. になる。-- 子嚢胞子は長楕円形ないし長円形、無色、薄壁、まばらな泡状の内容物があり、後に中央に隔壁を生じて2細胞(時に3隔壁を生じて4細胞)になる。隔壁部は括れない。14.8-17.8 × 3.7-4.6 μm. -- 托組織髄層は無色、径 5-10 μm. 程度の球形細胞がめだつ。外皮層は厚さ 30 μm. 程度、褐色でやや厚膜の丸みを帯びた径 5-6 μm. 程度までの細胞からなり、縁付近では細電球状に伸びる。

[コメント]
ウツギ (Deutzia crenata) の枯枝に発生していたもの。春から夏にかけて何度か採集しているが、どれもウツギの枯枝だと思われので、寄主特異性があるようだ。 Ploettnerulaceae (= Pyrenopezizceae) あたりだろうか。

[初掲載日: 2019.07.17] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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