? sp. no.50

Unknown sp. no.50

? sp. no.50
よくわからない盤菌類。9月30日撮影。

[特徴]
広葉樹落枝に散生する。子嚢盤は初め椀型、後にはほとんど平らに開き、径 2-4 mm.、子実層面は平滑で濃紫褐色、縁は全縁で小さく内屈する。 外面は淡茶褐色、やや皺状で無毛。柄は高さ 2-5 mm.、無毛、外面より濃色で下半はやや黒っぽい。-- 子嚢は円筒形、薄壁、先端は肥厚し頂孔はメルツァー試薬で青変する。基部にはかぎ形構造がある。8胞子をほぼ2列に生じる。94-98 × 6.0-6.8 μm. -- 側糸は糸状、基部付近で分岐し、隔壁がある。径 1.5 μm. 程度、先端に向かって次第に太くなり、先端で径 2.8-3.5 μm.、紫褐色の一様な内容物がある。-- 子嚢胞子は楕円形ないし長卵形、やや左右不対称、無色、薄壁、平滑、大きな2油球と、それを取り巻くように細かな油球が少量ある。11.5-14.2 × 3.7-4.0 μm. -- 子実下層は黄褐色、托髄層は淡黄色、径 3-4 μm. の菌糸からなる絡み合い菌組織で、菌糸表面はやや粗造に見え、所々に細かな黄褐色の不定形ヤニ状物質が付着する。 外皮層は厚さ 60 μm. 程度、ほぼ平行に走る径 4-5.5 μm.でほぼ無色(わずかに黄色味を帯びる)のゼラチン化した厚膜の菌糸からなる。 最外層には径 3-4 μm. の淡黄褐色で表面が粗造な菌糸が走る。隔壁があり、先端は丸く、時にわずかに立ち上がる。所々に比較的大きな黄褐色の不定形ヤニ状物質が付着する。

[コメント]
コナラを主とする雑木林内の種類不明の落枝に発生していたもの。明瞭には確認できなかったが、子座化した組織から生じているように見える。Rutstroemia 類かと思う。

[別図2] 9月30日撮影。裏面。

[初掲載日: 2021.03.26] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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