Xylaria sp. no.6

Xylaria sp. no.6

Xylaria sp. no.6.
クロサイワイタケ類。9月3日撮影。

[特徴]
倒木に群生する。子実体は円柱形、基部で時に分岐して束生状になるが稔実部は分岐しない。高さ 2.0-3.5 cm.、幅 3-6 mm. で全体ほぼ黒色。 表面はほとんど平滑、子嚢核の頂孔がやや突出する。 先に行くに従いやや細くなるが先端は丸く、不稔部は見られない。柄は短く数ミリ程度、やや細く基部には黒い剛毛状の菌糸がわずかにある。内部は白い。-- 子嚢殻はほぼ球形、径 370-500 μm. -- 子嚢は長い柄のある円筒形で8胞子を一列に生じる。先端にはメルツァー液で青変する栓状の構造がある。128-150 × 5.6-6.3 μm. -- 側糸は糸状、無色で隔壁がある。-- 子嚢胞子は黒褐色、楕円形で左右不対称。未熟時には2油球が目立つ。平らな側にほぼ全長に亘る直線状の発芽スリットがある。9.1-11.2 × 4.5-4.9 μm.

[コメント]
倒木はブナだと思う。子嚢胞子がかなり小型である。

[初掲載: 2007.12.17]