Acrospermum sp. no.4
アクロスペルムム属菌。４月１６日撮影。

[特徴]
落葉裏面に散生する。落葉に顕著な脱色や帯線は認められない。 子嚢殻は長砲弾形、先端は乳頭状に突出し、基部はやや細まる。表面はほとんど平滑でツヤは無く、上半は黒色、下半は飴色に見える。 全体が柔軟な革質で弾力があり、乾燥すると扁平に潰れる。0.8-1 × 0.2-0.3 mm. 程度。-- 子嚢は長円筒形、先端は丸く、ほとんど肥厚せず、メルツァー試薬に呈色しない。８胞子を束状に生じる。650-750 × 3.2-4 μm. -- 明瞭な側糸を観察できなかった。-- 子嚢胞子は糸状、無色、薄壁、両端は丸く、隔壁は認められない。ほぼ子嚢と同長、径 1 μm. 程度。-- 子嚢殻表面は褐色厚膜でやや横長、5-10 × 2.5-5 μm. 程度の多角形細胞からなり、子嚢殻の上半には黒褐色で砂状、径 2-8 μm. の結晶が密に付着する。

[コメント]
クロモジと思われる落葉に発生していたもの。アクロスペルムム属菌は子嚢や子嚢胞子に種の特徴が少なく、国内の記録もほとんど無いので、子嚢殻の特徴や寄主で区別しておく。

[初掲載日: 2024.05.25] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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