Allophylaria? sp. no.1

Allophylaria? sp. no.1
 シダの枯れた部分に生じた小型のビョウタケ類。６月５日撮影。

 [特徴]
 子実体は群生する。浅い皿状で径 0.5 mm. 以下。白色ないしややピンク色を帯びる。全縁。
 外面も同色で無毛、短い柄がある。
 子嚢は円筒形、８胞子をほぼ２列に生じる。頂孔は I+。45-57 × 5.4-6.0 μm.
 側糸は糸状、上下同幅、径 1.0-1.5 μm.
 子嚢胞子は細紡錘形でやや左右不対称。やや大きい油球が一つと、細かな泡状内容物がある事が多い。9.0-10.3 × 2.0-2.4 μm.

 シダ（オシダ類 Dryopteris だと思う。）の根元近くの枯れた部分に生えていたもの。
 Allophylaria campanuliformis (Fuck.) Svrček (= Pezizella campanuliformis (Fuck.) Dennis) か。

 [参考文献]
 Dennis (1956): A revision of the British Helotiaceae in the herbarium of the Royal Botanic Garden... (Mycological pepers ; no. 62)
 Svrček (1989): New or less known Discomycetes. XX. (Česká mykologie ; 43(4). p. 215-226)