Coccomyces sp. no.16

Coccomyces sp. no.16
コッコミケス属菌。11月25日撮影。
[特徴]
落葉の裏面に散生する。子嚢盤周辺はわずかに脱色し、明瞭な帯線は観察できない。
子嚢盤は表皮細胞中に発達し、丸みを帯びた3-5角形でドーム状に盛り上がり、暗褐色、径 0.8 mm. 程度まで、成熟すると上面が放射状に裂開、反転して子実層が露出する。
子実層面は平滑、組織はほぼ半透明、肉眼ではオリーブ色ないし淡緑褐色に見える。--
子嚢は長円筒形、先端はやや平らになり、ほとんど肥厚せず、ルゴール試薬に呈色しない。8胞子を束状に生じる。 114-128 × 5.4-6.3 μm. --
側糸様細胞は縁部に多く、外皮層を形成する。糸状、無色、径 2 μm. 程度、隔壁があり先端付近の細胞は丸く膨らんで径 3.4-5.2 μm. までになり、時に数珠状になる。子実層は全体が無色の被膜で合着する。--
子嚢胞子は糸状、無色、薄壁、平滑、先端は丸く、末端はやや細まり、内容物は細かい泡状、82-89 × ±1.5 μm.。全体が薄い被膜に覆われ、先端部ではやや膨らんで帽状になる。--
子嚢盤周辺には褐色点状の精子殻が見られる。
[コメント]
クヌギ (Quercus acutissima) の落葉に生じていたもの。
[初掲載日: 2025.05.15] //
[サイトのトップへ] //
[掲載種一覧表へ]
All rights reserved. Copyrighted by Masanori Kutsuna, 2025.