Coccomyces sp. no.6
Coccomyces sp. no.6.
ヤマザクラ落枝上のコッコミケス属菌。4月17日撮影。
[特徴]
子実体は表皮下に形成され後に表皮を破って表面に現れる。
ほぼ円盤状、成熟すると数片の放射状に裂けて反り返り子実層が現れる。子実層面は明るい黄色で平滑、中央はやや盛り上がる。直径 1 mm. 以下。--
子嚢は細い円筒形、8胞子を束状に生じる。先端は僅かに肥厚しメルツァー液に呈色しない。基部はやや細く伸びる。180-212 × 8.2-9.2 μm. --
側糸は糸状、やや黄色味を帯び隔壁がある。径 1.5-2.0 μm.、先端は膨らんで時に分岐し、コケシ状ないし瘤状、径 4.8 μm. までになる。--
子嚢胞子は糸状、射出されたものは緩やかな弓状に曲がるものが多い。先端は丸く、末端はやや細まる。細かい油球を含み、被膜は見られない。91-106 × 2.5 μm.
[コメント]
ヤマザクラ (Prunus jamasakura) 落枝に発生していたもの。
[初掲載: 2016.06.17]