Colpoma? sp. no.2

Colpoma? sp. no.2

Colpoma? sp. no.2
コルポマ属菌? 3月12日撮影。

[特徴]
子実体は樹皮下に発達し、樹皮を破って現れる。黒色、線状、時に屈曲し、長さ 3 mm. までになる。上面はやや硬くコルク質、中央に溝がある。-- 子嚢は細棍棒形、薄壁、先端は殆んど肥厚せず、メルツァー試薬に呈色しない。下半は細く伸びる。8胞子を束状に生じる。177-200 × 6.2-7.2 μm. -- 側糸は糸状、無色、隔壁は不明瞭、上半は緩やかに曲がりくねり、子嚢より僅かに長い。径 1.5-2.5 μm. -- 子嚢胞子は糸状、無色、薄壁、射出されたものは弓型に曲がるものが多い。先端側は丸く、末端側は僅かに細まる。隔壁は無く、まばらに小さな油球を含む。 顕著は被膜は認められない。80-86 × 1.7-2.0 μm. -- 子実体底面には黒褐色で厚膜の多角形細胞の層がある。上面から側面の組織の詳細を確認できなかったが、やや硬い黒褐色の密な組織からなり、 上面の裂開部に特別な構造は認めにくい。

[コメント]
クスノキ (Cinnamomum camphora) の落枝に発生していたもの。湿室にいれて様子を見たが上面は殆んど裂開せず、子実層を外面から観察できなかった。 樹皮下から生じる、線形でやや大型、上部がスリット状になる、等の特徴から Colpoma 属の菌だろうと思う。

[参考文献]
Darker (1967): A revision of the genera of the Hypodermataceae. (Canandian journal of botany ; 45, p. 1399-1444).

[初掲載日: 2020.08.18] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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