Coronophora? sp. no.1

Coronophora sp. no.1

Coronophora? sp. no.1
落枝上のコロノフォラ類。4月8日撮影。

[特徴]
子嚢核は表在性、数個から十数個が固まって樹皮下から発生しスビクルムは認められない。饅頭形で下部はやや柄状に伸びる。 全体黒色で表面は粗造。直径 0.2-0.4 mm.、上面はやや平らになり孔口は無い。-- 子嚢は太棍棒形ないし紡錘形で比較的長く伸びる細い柄がある。幼時は厚膜にみえるが成熟したものは薄壁。 先端は乳頭状に伸び、先端構造は認めにくく、ヨード反応も無い。非常に多くの子嚢胞子が充満する。114-163 × 20-26 μm. -- 側糸は観察できなかった。-- 子嚢胞子はソーセージ形、無色。油球などは含まない。6.5-8.6 × 1.0-1.2 μm.

[コメント]
地上の不明種の枯枝に発生していたもの。子嚢核を潰して観察すると内部に無色の大きな球形細胞の塊があるのでコロノフォラ類と思う。 少し古い文献だけれど、The Fungi 4A (1973) の検索表でたどると Coronophora 属になる。

[初掲載: 2007.04.25]