Erysiphe liriodendri
Erysiphe liriodendri Schwein.
ユリノキうどんこ病菌。7月13日撮影。
[特徴]
菌叢は葉の両面に生じるが、表側に多い。比較的厚い白粉状の不整形で、時に融合して拡がり、永存性。
菌糸は隔壁と分岐があり、径 3-5 μm.、付着器は普通は対生し、僅かに拳状、径 3.4-5.8 μm. --
分生子柄は直立し、円筒形、1-2個の隔壁があり、 23-34 × 7.2-8.6 μm.、分生子を単生する。--
分生子は楕円ないし長円形、無色、薄壁、平滑、明瞭なフィブロシン体は確認できない。31.5-43 × 14.2-17.2 μm. --
子嚢殻は未確認。
[コメント]
街路樹として植栽されたユリノキ (Liriodendron tulipifera) に発生していたもの。
京都市内ではユリノキは烏丸通沿い等に植栽されていて、うどんこ病が普通に発生している。完全世代は国内ではまだ確認されていないようだ。
[参考文献]
Meeboon and Takamatsu (2015): Notes on powdery mildews (Erysiphales) in Japan: I. Erysiphe sect. Erysiphe. (Mycosciene ; 56, p. 257-266).
荒木・白谷 (2008): 東京都で発生したユリノキうどんこ病(新称). (日本植物病理学会報 ; 74(3), p. 179).
[初掲載日: 2022.07.30] //
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