Erysiphe russellii
Erysiphe russellii (Clinton) U. Braun & S. Takamatsu = Pseudoidium oxalidis (McAlpine) U. Braun & R.T.A. Cook
カタバミうどんこ病菌。6月4日撮影。
[特徴]
カタバミに生じる。菌叢は主に葉の表面、後には裏面や茎にも拡がり、薄い白粉状、永存性。
菌糸は薄壁、隔壁があり、分岐し、径 3.2-4.0 μm.、付着器は菌糸の片側に生じ、時に対生、浅く2-3片に分かれる拳形で、径 3.7-5.2 μm. --
分生子柄は菌糸から直立し、円筒形、上方に1-2個の隔壁があり、82-158 × 5-6.5 μm.、先端に分生子を単生する。--
分生子は長楕円形ないし円筒形、無色、薄壁、平滑、大型の液胞が目立ち、フィブロシン体は見られない。28.5-35.8 × 11.5-17.8 μm. --
子嚢殻は未確認。
[コメント]
カタバミ (Oxalis corniculata) に発生し、市街地でも普通に見られる。完全世代は国内では見つかっていないようだ。
[参考文献]
Boesewinkel (1979): Erysiphaceae of New Zealand. (Sydowia ; 32, p. 13-56).
Nguyen and Lee (2017): Erysiphe russellii in Korea supported by new morphological and sequence analyses. (Mycotaxon ; 132, p. 87-94).
大谷 (1988): 日本菌類誌. 第3巻、子のう菌類. 第2号、ホネタケ目・ユーロチウム目・ハチノスカビ目・ミクロアスクス目・オフィオストマキン目・ツチダンゴキン目・ウドンコキン目.
[初掲載日: 2022.07.16] //
[サイトのトップへ] //
[掲載種一覧表へ]
All rights reserved. Copyrighted by Masanori Kutsuna, 2022.