Hymenoscyphus sp. no.15

Hymenoscyphus sp. no.15

Hymenoscyphus sp. no.15.
ニセビョウタケ属菌。6月10日撮影。

[特徴]
子実体は葉脈上に群生する。子嚢盤は有柄ビョウ型、径 0.3-0.8 mm. 程度。子実層面はほぼ乳白色。外面は無毛、乳白色。 柄の表面は平滑で半透明乳白色、長さ 0.5-1.0 mm. 程度まで、基部は僅かに褐色を帯びる。-- 子嚢は円筒形、8胞子を2列に生じる。先端は肥厚し、頂孔はメルツァー液で小さい点状に青変する。74-92 × 10.6-13.1 μm. -- 側糸は糸状、分岐しない。直径 2.0-2.5 μm. 程度、先端に向ってやや膨らんで 3.5-4.3 μm. 程度になる。上半には一様な無色の内容物がある。-- 子嚢胞子は長楕円形、上端側がわずかに太く、両端はやや尖り、時に僅かに左右不対称、無色薄壁、2個の油球が目立つ。17.7-20.0 × 4.8-5.2 μm.、全体に不明瞭な被膜がある。-- 托組織の詳細を確認できなかったが、外皮層は 14-20 × 7-9 μm. 程度の丸みを帯びた無色の矩形菌糸組織からなる。縁の細胞はやや長く伸び、大きな無色の油球を含む。

[コメント]
落葉樹林内の地上、黒変した葉脈だけになった不明種の落葉に発生していた物。

[初掲載日: 2017.09.22]