Hymenoscyphus sp. no.20
Hymenoscyphus sp. no.20
ニセビョウタケ属菌。11月18撮影。
[特徴]
枯茎上に群生する。子実体は有柄ビョウ形、子嚢盤はほぼ平らに開き、径 2 mm. 程度まで、ほぼ白色ないしクリーム色、時に僅かにピンク色を帯びる。
縁は全縁、外面は平滑、同色。柄は平滑、ほぼ白色、長さ 3 mm. 程度まで。--
子嚢は円筒形、かぎ形構造から生じ、先端はやや円錐状、肥厚し、頂孔はメルツァー試薬で青変する。8胞子をほぼ2列に生じる。 91-118 × 11.5-14 μm. --
側糸は糸状、下部に隔壁があり、径 1.8-2.5 μm.、先端に向かってやや膨らんで径 3-3.5 μm. になり、無色で一様な内容物がある。--
子嚢胞子は細卵形で時にやや左右不対称、無色、薄壁、平滑、2ないし4油球が目立つ。17.1-20.6 × 4.8-5.8 μm. --
托組織髄層は無色薄壁で径 3-6 μm. の菌糸からなる絡み合い菌糸組織、外皮層の近くではやや平行に走る。
外皮層は厚さ 40 μm. 程度まで、径 12-18 μm. 程度の矩形状あるいはやや多角形状の無色の細胞からなる。
[コメント]
晩秋の頃、イノコヅチ類 (Achyranthes sp.) の枯茎に生じる。
草本の枯茎には様々なニセビョウタケ属菌が発生し、同定困難なものが多いので、子実体の色、胞子の形状や大きさ等で区別しておく。
[初掲載日: 2024.04.24] //
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