Hymenoscyphus sp. no.21

Hymenoscyphus sp. no.21

Hymenoscyphus sp. no.21
ニセビョウタケ属菌。1月6日撮影。

[特徴]
枯茎上に散生あるいは少数が群生する。子実体は有柄ビョウ形、子嚢盤はほぼ平らに開き径 3 mm. 程度まで、子実層面は白色、縁は全縁、外面はほぼ平滑で白色。 柄は比較的短く、白色、基部にかけてややピンク色を帯びる。古い子実体は全体が淡肉色を帯びる。-- 子嚢は円筒形、先端はやや円錐状になって肥厚し、頂孔はメルツァー試薬で青変する。基部にはかぎ形構造がある。8胞子を2列に生じる。 74-98 × 8-8.6 μm. -- 側糸は糸状、基部附近に分岐と隔壁があり、径 2 μm. 程度、上半はやや膨らんで先端は 2.5-3.2 μm. になり、ほぼ無色の泡状の内容物がある。-- 子嚢胞子は楕円形、無色、薄壁、平滑、両端付近に僅かに微小な泡状の内容物がある。9.1-11.7 × 4-5.2 μm. -- 托組織髄層は無色薄壁で径 2.5-5 μm. の菌糸からなる絡み合い菌組織、外皮層は厚さ 40-70 μm.、丸みを帯びた径 8-20 μm. の無色薄壁の多角形状ないし矩形状の細胞からなり、 縁の細胞は棍棒状になる。表面細胞からはまばらに円柱ないし棍棒状の細胞が斜めに立ち上がる。やや厚膜で時にやや赤褐色を帯び、15-23 × 4-6 μm.

[コメント]
草本の枯茎に発生していたもの。茎断面が方形なのでシソ科のものだろう。明瞭な子座を確認できなかったが、キンカクキンの仲間かも知れない。

[別図2] 1月6日撮影。老熟した子実体。

[初掲載日: 2024.05.05] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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