Hymenoscyphus sp. no.9

Hymenoscyphus sp. no.9

Hymenoscyphus sp. no.9.
ニセビョウタケ属菌。11月6日撮影。

[特徴]
子嚢盤は浅い皿形からほとんど平らに開く。直径 0.5-1.5 mm.、乳白色あるいはクリーム色 (古い子実体ではやや赤みを帯びる)。 外面は無毛で同色。柄は同色でやや長く、2 mm. 程度まで。-- 子嚢は円筒形、基部はやや急に細まる。8胞子を2列に生じる。頂部はやや尖り頂孔はメルツァー液で青変し2つの点状に見える。100-109 × 10.6-11.5 μm. -- 側糸は糸状、上下同幅、上半には無色の泡状内容物がある。径 2.5-3.0 μm. -- 子嚢胞子は長円形、無色薄壁、無隔壁あるいは中央に隔壁を生じて2細胞になる。隔壁部はややくびれる。内容物は無色の泡状。14.3-17.2 × 5.7-6.0 μm. -- 托髄層は錯綜菌組織、外皮層は矩形菌組織からなる。

[コメント]
立ち枯れたネムノキの根際、樹皮のはげた部分に発生していたもの。材は比較的硬く、表面は黒ずんでいたが菌糸などは認められなかった。 Hymenoscyphus 属には間違いないと思う。

[初掲載: 2008.11.27]