Lachnum sp. no.12
Lachnum sp. no.12.
タケノコの皮に生じるラクヌム属菌。5月26日撮影。
[特徴]
子実体は腐朽したタケノコの皮の表面に群生する。浅い椀状からほぼ平らに開き、さらにはやや凸形になる。
子実層面は白色(乾燥すれば淡橙色)、縁はやや内屈する。径 0.5-1.0 mm.。外面は白色で同色の短い毛に覆われる。柄は中心生で短い。--
子嚢は円筒形、先端はやや円錐状で肥厚し頂孔はメルツァー液で青変する。8胞子をやや不規則な2段の束状に生じる。65.6-71.5 × 8.5-9.2 μm. --
側糸は太針状、無色で内容は一様、先端はやや尖り子実層より 8 μm. 程度突出する。最大径 2.0-2.8 μm. --
子嚢胞子は長紡錘形、無色、まばらな油球を含み、隔壁は認められない。28.5-31.5 × 2.0-2.3 μm. --
外面の毛は子実体表面から生じ、無色薄壁、少数の隔壁があり表面は全体が粗面。顕著な内容物は無く、先端は丸いが膨らまない。42-60 × 2.0 μm.
[コメント]
前年以前の古いモウソウチクのタケノコの皮に発生していた物。
[初掲載日: 2010.08.09]