Lachnum sp. no.24

Lachnum sp. no.24

Lachnum sp. no.24
ヒナノチャワンタケ属菌。4月22日撮影。

[特徴]
落葉の上面側に散生する。子嚢盤は肉薄の椀型から皿状に開き、子実層面は白色、径 1 mm. 程度まで、縁はやや内屈し、外面も白色、比較的長い毛に粗く覆われる。 柄は中心生、繊細で細く、半透明白色、子嚢盤の直径より長く、外面と同様の毛に覆われる。-- 子嚢は円筒形、先端はやや円錐状で肥厚し、頂孔はルゴール試薬で青変する。基部にはかぎ型構造がある。8胞子を2列に生じる。34.3-41.5 × 4.8-5.4 μm. -- 側糸は槍状、無色、薄壁、基部に隔壁があり、子実層より 5-8 μm. 程度突出し、中央やや先端よりで最大幅になる。顕著な内容物は見られない。42-70 × 2.2-3.7 μm. -- 子嚢胞子は両端がやや尖った細卵形、無色、薄壁、平滑、両端に時に小さな油球状の内容物がある。5.7-6.8 × 1.2-1.6 μm. -- 托組織の詳細を観察できなかった。子嚢盤表面は 17-30 × 5-12 μm. の無色薄壁で丸みを帯びた矩形状の細胞からなる。 毛は表面細胞から生じ、糸状、無色、薄壁、少数の隔壁があり、先に向かって僅かに細まるが先端は尖らない。中央付近に無色の内容物が見られることがある。 表面は全体に細かい疣状で、基部細胞の下半は時に平滑。100-130 × 2.2-3.5 μm.

[コメント]
コナラ属 (Quercus) かと思われる不明種の落葉片に発生していたもの。肉薄で全体に繊細な感じがする。

[初掲載日: 2025.02.19] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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