Lophodermium chamaecyparisii
Lophodermium chamaecyparisii Shirai & Hara
ヒノキの葉ふるい病菌。7月24日撮影。
[特徴]
子嚢盤はヒノキの葉の両面に生じる。長楕円形ないし紡錘形、褐色から黒色。
成熟すると中央に縦の亀裂が入り開口して子実層を現す。長径 0.5 mm. 程度。子実層面は乳白色に見える。
子嚢は長紡錘形で基部は細長く伸びる。8胞子を束状に生じる。頂孔は I-。58-80 × 5.0-6.0 μm.
側糸は糸状、無色で時に分岐する。子嚢よりやや長く、基部付近には隔壁があり径 2.8-3.0 μm.
先端は次第に細くなり径 1.2-1.5 μm. 程度で 1-2回ほど不規則なコイル状に曲がりくねる。
子嚢胞子は無色針状、両端はやや尖る。28-34 × 1.0 μm. 隔壁は認められない。全体に薄い皮膜状の物質に覆われる。
ヒノキ (Chamaecyparis obtusa) の落葉に群生していたもの。
[参考文献]
小林他編 (1992): 植物病原菌類図説.