Lophodermium sp. no.10
Lophodermium sp. no.10
ロフォデルミウム属菌。5月21日撮影。
[特徴]
子嚢盤は葉柄上に散生する。表皮細胞下に生じ、盛り上がった長紡錘形から線形、黒色、つやは無く 1-2 × 0.3 mm. 程度になる。
周辺の寄主組織に退色は見られず、帯線も見られない。後に上面中央が長軸方向にスリット状に開口し、僅かに子実層が現れる。開口部の縁は僅かに白っぽく見える。--
子嚢は長円筒形、先端はメルツァー試薬に呈色しない。8胞子を束状に生じる。82-94 × 5.6-7.2 μm. --
側糸は糸状、ほぼ上下同幅、無色、径 1 μm. 程度、先端付近は緩く曲がりくねる。--
子嚢胞子は針状、無色、薄壁、平滑、まばらに油球を含み、全体に薄いゼラチン質様の被膜があり、一端(おそらく末端側)の被膜は膨らんで雨だれ型になる。40-46 × 1.0-1.2 μm. --
上面裂開部の縁には淡褐色の柵状細胞層があり、長さ 60 μm. までになる。
[コメント]
ウラジロ (Diplopterygium glaucum) の枯れた葉柄に生じていた物。
Lophodermium sp. no.6 としたものとは別種と思われる。
[初掲載日: 2020.10.16] //
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