Lophodermium sp. no.7

Lophodermiun sp. no.7

Lophodermium sp. no.7
ロフォデルミウム属菌。6月17日撮影。

[特徴]
子嚢盤は枯れ枝に散生する。周辺の組織は白く脱色するが、境界に帯線は認められない。 クチクラ下に生じ、盛り上がった広紡錘形黒色、つやは無く、長さ 0.8 mm. 程度まで。上面中央が長軸方向にスリット状に開口し、わずかに子実層が現れる。子実層面は乳白色、開口部の縁部はやや灰色を帯びる。-- 子嚢は細い柄のある紡錘形、先端は僅かに突出し乳頭状、メルツァー試薬に呈色しない。8胞子を束状に生じる。57-66 × 5.4-8.0 μm. -- 側糸は糸状、ほぼ上下同幅、無色、隔壁があり、径 1.5-2.0 μm. 程度、先端は丸くカールする。-- 子嚢胞子は糸状で僅かに弓状に曲がる。無色、薄壁、平滑、上端は丸く、下端はやや細まって尖る。まばらに小さな油球がある。被膜はほとんど認められない。38-40 × 1.2-1.5 μm.

[コメント]
細い落枝に発生していたもの。樹種はわからないが、葉痕は周辺に生えていた樹木の中ではウワミズザクラのそれに類似していると思う。子嚢盤はクチクラ下に発達するようだが明瞭に確認できなかった。

[初掲載日: 2019.02.26] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
All rights reserved. Copyrighted by Masanori Kutsuna, 2019.