Lophodermium sp. no.9
Lophodermium sp. no.9
ロフォデルミウム属菌。6月22日撮影。
[特徴]
落葉裏面に生じる。周辺の組織は白く脱色するが、帯線は不明瞭。
表皮細胞中に発達し、両端のやや丸い紡錘形で 2.2 × 0.7 mm. 程度まで、殻皮は黒色、つやは無く、上面中央が長軸方向にスリット状に開口し、子実層が現れる。
子実層面は淡灰色に見え、開口部の縁部は灰色に縁どられる。--
子嚢は細い柄のある紡錘形、先端はやや乳頭状に突出し、メルツァー試薬に呈色しない。8胞子を束状に生じる。137-158 × 9.4-11.2 μm. --
側糸は糸状、ほぼ上下同幅、無色、隔壁があり、径 1.0-1.2 μm. 程度、先端付近は所々結節状に膨らんで不規則に曲がりくねり、最大径 2.8 μm. 程度になる。--
子嚢胞子は糸状。無色、薄壁、平滑、上端は丸く、下端はやや細まって尖る。細かい油球状内容物が少量ある。薄い被膜があるが不明瞭。57-61.5 × 1.7-2.0 μm. --
子嚢盤下部には褐色の多角形細胞の層がある。殻皮の舌状細胞は柵状に並び、淡褐色、やや厚膜でゼラチン化しているように見え、隔壁がある。径 2.5 μm. 程度、最大幅 60 μm. になる。
[コメント]
アラカシ (Quercus glauca) の落葉に発生していたもの。
[初掲載日: 2020.05.11] //
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