Mitrula paludosa
Mitrula paludosa Fr.
カンムリタケ。5月12日撮影。
[特徴]
子実体は頭部と柄からなり全体が柔らかくややゼラチン質。頭部は棍棒形、細卵形などで表面はほぼ平滑、黄色、淡いアンズ色ないし黄橙色。
2-7 × 4-15 mm.、柄は半透明白色、径 1-2 mm. で平滑だが下半の水浸した部分は菌糸が薄い綿状に伸びる。--
子嚢は円筒形、8胞子を2列に生じる。頂孔はメルツァー液で青変する。130-170 × 6.5-8.5 μm. --
側糸は糸状、隔壁がある。基部付近で分岐し、径 2.0 μm. 程度。先端はわずかに膨らんで 3.0 μm. までになる。--
子嚢胞子は長円筒形、無色薄壁。13.0-20.0 × 2.5-3.2 μm.
[コメント]
春、植物遺体上に群生する。湿地や小さな流水わき、踏み込むと水が滲むような落葉の堆積した所に多く針葉樹の枝や葉に発生している事が多い。
[別図2]
5月17日撮影。 スギの落葉から発生したもの。
[参考文献]
Redhead (1977): The genus Mitrula in North America. (Canadian journal of botany ; 55, p. 307-325)
[初掲載日: 2004.06.30, 最終更新日: 2005.05.30]