Mollisia sp. no.10
Mollisia sp. no.10
モリシア属菌。11月4日撮影。
[特徴]
枯稈上に群生する。子嚢盤は皿形、径 2 mm. まで。子実層面は平滑で乳白色、縁は全縁、外面は平滑で淡褐色、基部に向かって濃色になる。柄はほとんど無く、中央でやや広く基質に固着する。--
子嚢は円筒形、薄壁、上部は円錐状、先端はやや突出して肥厚し、頂孔はメルツァー試薬で点状に青変する。基部にはかぎ形構造がある。8胞子をほぼ2列に生じる。80-92 × 8.8-9.2 μm. --
側糸は糸状、基部付近に隔壁があり、径 2.2-2.5 μm.、先端に向かって僅かに太くなり、径 2.6-4.0 μm. までになる。上半には一様な無色の内容物がある。--
子嚢胞子は僅かに湾曲した長ソーセージ形、無色、薄壁、平滑、少量の細かい油球がある。後にほぼ等間隔に3隔壁を生じて4細胞となる。被膜は認められない。17.1-24.3 × 2.5-3.2 μm. --
托髄層は無色薄壁の菌糸からなる絡み合い菌組織、外皮層は厚さ 35-50 μm.、やや縦長の丸みを帯びた多角形の細胞からなる。細胞はやや厚膜、淡褐色を帯び、14-20 × 6-10 μm. 程度。
縁部の細胞は細く棍棒状に伸び、8.5-14.5 × 4.2-5.8 μm.
[コメント]
ススキ (Miscanthus sinensis) の枯稈に発生していたもの。
[初掲載日: 2021.04.16] //
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