Mollisia? sp. no.5
Mollisia? sp. no.5.
ササの枯稈に生えるビョウタケ類。11月3日撮影。
[特徴]
子実体は群生する。ほぼ円盤状、初めは縁はやや内屈する。直径 0.5-1.5 mm.、子実層面は平滑で乳白色、縁は全縁、外面は平滑でやや淡褐色を帯びる。
柄は無く、やや広く基質に固着する。基質上にスビクルムは認められない。--
子嚢は円筒形、基部は急に細まってやや長く伸び、8胞子をほぼ2列に生じる。先端は肥厚し頂孔はメルツァー液で青変する。74.3-91.6 × 9.1-10.3 μm. --
側糸は糸状、ほぼ上下同幅で 2.8-3.2 μm.、あるいはやや紡錘状に膨らんで 5.2 μm. までになる。一様な明るい内容物があり、少なくとも上半には隔壁は無い。--
子嚢胞子は長紡錘形、無色平滑、両端はやや丸い。僅かに左右不対称で時に緩やかな弓状になる。小さな泡状の油球が少数ある。19.4-27.2 × 2.6-3.2 μm. --
托髄層は無色の絡み合い菌組織、外皮層は厚さ 40 μm. 程度、数層の径 9-12 μm. のやや角ばった球形細胞からなる。最外層の細胞はやや厚膜で褐色を帯びる。
[コメント]
地上のササの枯稈に発生していた物。Mollisia 属だろうと思う。
[初掲載日: 2010.05.26]