Orbilia sp. no.10

Orbilia sp. no.10

Orbilia sp. no.10
オルビリア属菌。8月11日撮影。

[特徴]
朽木上に群生する。子嚢盤はやや肉厚の皿状、径 2 mm. まで、子実層面は平滑、透明感のあるオレンジ色、縁は全縁で薄く、小さく内屈することが多い。外面はやや淡色で平滑、柄は短く太いかあるいはほとんど無い。-- 子嚢は細い円筒形、先端は丸く、顕著な構造は認められず、メルツァー試薬に呈色しない。下半は細長く伸びて末端は細くて大きな叉状になり、時にH字状になるものもある。 8胞子を生じ、詳細を確認できなかったがほぼ一列に並ぶようである。30-34.4 × 2.8-3.2 μm. -- 側糸は糸状、ほぼ上下同幅、先端は丸く、少なくとも上半には隔壁も分岐も認められない。径 1.8-2.5 μm.、内容は一様で無色。先端に無色のヤニ状物質を被るものがある。-- 子嚢胞子は不正楕円形、方向によっては丸みを帯びた三角形に見える。無色、薄壁、平滑、一個の小さな球状の輝く内容物が偏在する。2.0-2.3 × 1.4-1.7 μm. -- 托組織髄層は 20-50 × 5-9 μm. 程度の細胞からなる無色薄壁の絡み合い菌糸組織で、時に一様な内容物を含み、所々に膨らんだ細胞が目立つ。 外皮層は厚さ 40-60 μm. 程度、無色薄壁で径 8-20 μm. 程度の丸みを帯びた多角形の細胞からなる。

[コメント]
コナラ (Quercus serrata) と思われるかなり古い倒木の材部に群生していたもの。子嚢胞子は三角おにぎりの様な形をしているように見える。オルビリア属菌はほぼお手上げ。

[初掲載日: 2019.03.18] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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