Orbilia sp. no.12

Orbilia sp. no.12

Orbilia sp. no.12
オルビリア属菌。4月21日撮影。

[特徴]
朽木上に群生する。子嚢盤は肉厚のクッション状で径 2 mm. までになる。 子実層面は平滑、半透明乳白色でわずかにピンク色あるいはライラック色を帯びる。縁は全縁。外面は無毛、半透明乳白色、柄は短く太いかあるいはほとんど無い。-- 子嚢は細い円筒形、先端はやや平ら、顕著な構造は認められず、メルツァー試薬に呈色しない。下半は細長く伸びて末端は細くて大きな叉状になる。 8胞子を生じ、ほぼ2列に並ぶようである。45-60 × 3.0-3.5 μm. -- 側糸は糸状、無色、基部以外に隔壁は無い。基部付近で径 2-2.2 μm.、上方に向かって細くなり、上部で径 1.0-1.2 μm.、先端は球状に膨らんで径 2.0 μm. までになる。 先端には無色のヤニ状物質が付着し、やや合着する。-- 子嚢胞子は細紡錘形、無色、薄壁、平滑、一端に屈折性の内容物がある。8.0-8.6 × 0.8-1.0 μm. -- 托組織はほぼ全体が球形ないし楕円形で径 20 μm. 程度までの無色薄壁の細胞からなり、髄層と外皮層との境界は不明瞭。

[コメント]
流水脇のぬれた倒木に群生していたもの。

[初掲載日: 2019.08.16] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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