Orbilia sp. no.18
オルビリア属菌。８月２８日撮影。

[特徴]
子実体は散生あるいはやや群生する。子嚢盤はやや肉厚の円盤状、子実層面は凸形になり、半透明淡橙色、径 1.5 mm. 程度まで。 縁は全縁、外面は平滑、ほとんど無柄で基質にやや広く固着する。-- 子嚢は円筒形、先端はやや平らになり、ほとんど肥厚せず、ルゴール試薬に呈色しない。下半はやや細まり、基部は分岐してＹ字状になる。８胞子を生じる。22.9-28.8 μm. -- 側糸は糸状、基部に隔壁があり、径 1.5-1.7 μm.、先端に向かって細まり、先端は球状に膨らんで径 2-2.8 μm. になる。顕著な内容物は見られない。-- 子嚢胞子はソーセージ形、無色、薄壁、平滑、一端に小さな明るい内容物がある。2.8-3 × 0.8-1 μm. -- 托組織は無色、薄壁、径 4-8 μm. の多角形細胞からなり、縁に向かって細く小型になり、縁の細胞は短い棍棒状になる。

[コメント]
アカマツの倒木の材部に発生していたもの。O. xanthostigma に近い種だと思う。右下に見える白い盤菌は Hyaloscypha 属菌。

[参考文献]
Baral et al. (2020): Monograph of Orbiliomycetes (Ascomycota) based on vital taxonomy. pt. I + II. National Museum of Natural History Luxembourg, 1752 pp.

[初掲載日: 2025.06.10] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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