Orbilia sp. no.19
オルビリア属菌。８月２９日撮影。

[特徴]
子実体は群生する。子嚢盤はやや肉厚の円盤状、径 1-2.5 mm.、半透明、淡黄色ないし淡レモン色。 縁は全縁、外面はやや淡色、平滑、柄は短く、時にほとんど座生し、基部付近は僅かに微毛状。-- 子嚢は円筒形、先端はやや平らで肥厚せず、ルゴール試薬に呈色しない。下半はやや細まり、基部は分岐してＨ字あるいはｈ字状になる。８胞子を生じ、ほぼ一列に並ぶようである。31.4-40 × 2.8-3.2 μm. -- 側糸は糸状、基部で分岐し、隔壁がある。先端は丸く、ほとんど膨らまず、内容物は一様。径 2.2-2.6 μm. -- 子嚢胞子は短円柱形、時に僅かに湾曲して左右不対称、両端は丸く、無色、薄壁、平滑、一端に明るい球状の内容物がある。3-4 × 1-1.2 μm. -- 托組織髄層は無色薄壁、径 3-4 μm. 程度の菌糸からなる。外皮層は厚さ 50 μm. 程度で髄層との境は不明瞭、丸みを帯びた 12 × 20 μm. 程度までのやや縦長矩形状の細胞からなる。 外面基部付近からは殻壁のある径 3 μm. 程度の隔壁のある無色薄壁の菌糸が基質に向かって伸びる。

[コメント]
広葉樹の倒木の材部に発生していたもの。Baral et al. (2020) では、section Orbilia, series Orbilia の Key B まではたどれると思うが、その先がよく判らない。

[参考文献]
Baral et al. (2020): Monograph of Orbiliomycetes (Ascomycota) based on vital taxonomy. pt. I + II. National Museum of Natural History Luxembourg, 1752 pp.

[初掲載日: 2025.12.04] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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