Orbilia sp. no.2
Orbilia sp. no.2
スギの立枯れに生じた小型のビョウタケ類。9月12日撮影。
[特徴]
子嚢盤は無柄皿形、全体ロウ質で半透明、ややくすんだ淡桃色。直径 2 mm. まで。基質にやや広く固着する。
子嚢は円筒形、8胞子を生じる。先端は平らで下半は細く伸び少し曲がりくねる。40-57 × 3.4-3.7 μm.
側糸はほぼ子嚢と同長で一様な無色の内容を含み下半に隔壁がある。
基部は太く径 2.5 μm. 程度で先に行くに従い次第に細まるが、先端はマッチ棒状に膨らんで径 2.0 μm. 程になる。
子嚢胞子は棒状、中心から外れた部分でわずかに曲がって J 字状になる。8.0-9.0 × 0.5-0.6 μm.
古いヤニの染み出た跡だと思われる部分に発生していたものだが樹脂との関係はわからない。