Orbilia sp. no.20

Orbilia sp. no.20

Orbilia sp. no.20
オルビリア属菌。8月22日撮影。

[特徴]
子実体は散生あるいは群生する。 径 0.5-1.5 mm 程度、ほぼ平らに開き、わずかにピンクあるいはバラ色をおびた半透明、縁は全縁あるいは細かい鋸歯状になり、時に波打つ。 外面は平滑、無柄あるいは太く短い柄があり、広く基質に固着する。-- 子嚢は円筒形、先端は平らでほとんど肥厚せず、ルゴール試薬で呈色しない。 下半は細く伸びて緩やかに屈曲し、末端はL字あるいは小さく分岐してY字形になる。8胞子を生じるが、子嚢内での配列を確認できない。32.5-40 × 2.3-3.4 μm. -- 側糸は糸状、下半に隔壁と分岐があり、無色、基部はやや太く径 2-2.6 μm、中ほどで径 1.2-1.8 μm、先端は丸く膨らんで径 2-2.4 μm までになり、上端には無色あるいは淡黄色のヤニ状物質が付着する。-- 子嚢胞子は糸状らせん形、無色、薄壁、平滑、両端はやや尖る。らせんは一端側がやや緩く、その先端にやや細長く見える明るい内容物がある。8.5-10 × 0.5-0.8 μm [長径は両端間を測定]. -- 托組織髄層は絡み合い菌糸組織状、外皮層は丸みを帯びた多角形状の無色、薄壁、径 15-60 μm 程度の細胞からなり、 最外層は多角形状、径 6-15 μm、縁の細胞はやや棍棒状、径 3-9 μm、表面には微小な無色のヤニ状物がわずかに付着する。-- 周囲には不完全世代と思われる糸状菌が見られる。分生子柄は基質から短く直立し、分岐しない。先端に分生子を少数生じるが、分生子形成様式の詳細を観察できなかった。-- 分生子は細棍棒形、無色、薄壁、平滑、ほぼ中央に隔壁があり2細胞、下半細胞はやや細長く、基部は小さく裁断状、18-24 × 5-5.8 μm.

[コメント]
様々な朽木上に比較的普通にする。Orbilia nemaspora かその近似種だと思う。

[別図2] 8月8日撮影。

[参考文献]
Baral et al. (2020): Monograph of Orbiliomycetes (Ascomycota) based on vital taxonomy. pt. I + II. National Museum of Natural History Luxembourg, 1752 pp.

[初掲載日: 2026.03.01] // [サイトのトップへ] // [掲載種一覧表へ]
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