Orbilia sp. no.3
Orbilia sp. no.3
朽木生の小型のビョウタケ類。4月29日撮影。
[特徴]
子嚢盤は無柄、肉厚の皿状ないしクッション状でやや凸形になる。全体透明感のある淡ピンク色ないし淡橙色。直径 0.5-1.5 mm.
縁は全縁で太く短い柄がある。スビクルムは見られない。
子嚢は円柱形、先端はやや平らになる。8胞子をほぼ2列に生じる様に見えるが詳細は確認しがたい。頂孔は I-。
基部はやや細長く伸びて屈曲するものと、逆T字形に分岐するものがある。48-65 × 4.2-5.0 μm.
側糸は細棒状、基部付近で分岐し隔壁がある。無色で内容は一様、径 1.5 μm. 程度。先端はマッチ棒状に膨らみ 2.8 μm. 程度になる。
互いに合着するが著しくはない。
子嚢胞子は長紡錘形で直線的、両端は尖り、上端には油球状の内容物があり輝いて見える。9.4-12.0 × 0.9-1.2 μm.
湿った朽木 (おそらく広葉樹のもの)に群生していたもの。