Orbilia sp. no.9
Orbilia sp. no.9
オルビリア属菌。8月23日撮影。
[特徴]
子嚢盤は浅い皿形から平板状になる。全体がロウ状の半透明でわずかにピンク色を帯びる。直径 1.0 mm. まで、縁は全縁、柄はほとんど無く、中央付近で基質に固着する。裏面は平滑で同色。--
子嚢は円筒形、薄壁、先端はやや平ら、メルツァー試薬に呈色せず、基部は細く伸びて緩く屈曲するが二叉状にはならない。8胞子をほぼ一列に生じる。40-51.4 × 3.7-4.3 μm. --
側糸は糸状で、基部に隔壁があり分岐する。径 0.8-1.0 μm.、先端は球形に膨らんで径 2.2-4.0 μm. 程度になる。頂部には無色のヤニ状の物質が帽状に付着する。--
子嚢胞子は細紡錘形、無色。一端は丸みを帯び、他端はやや細く伸び、尖る。丸い側に明るく見える内容物がある。6.0-6.3 × 1.7-2.3 μm. --
外皮層は径 10-15 μm. の無色薄壁の角型細胞からなる。
[コメント]
樹種不明の落枝に発生していたもの。
[初掲載: 2018.03.05]