? sp. no. 7
? sp. no.7. (Hysteriaceous fungi)
ヒステリウム科菌。3月20日撮影。
[特徴]
枯枝上に散生する。子実体は表在生、肉厚楕円形のヒステリウム型、黒色、表面は平滑だがつやは無い。
長さ 0.3-.06 mm.、幅 0.2-0.35 mm.、高さ 0.2 mm. 程度。
上面中央にほぼ全長に亘るスリット状の凹みがあり裂開するが、子実層は殆んど裸出しない。--
子嚢は棍棒状、厚膜、先端は厚くなり盲管状の頂孔があり、基部は短い柄状になる。メルツァー試薬に呈色しない。8胞子を不規則な2列に生じる。94-102 × 17-20 μm. --
偽側糸は糸状、無色、径 1 μm. 程度。--
子嚢胞子は桿菌形、褐色、やや厚膜、平滑。ほぼ中央(先端側の細胞がわずかに長い)に隔壁があり2細胞。
隔壁部は括れない。両端はやや丸く、わずかに左右不対称。泡状の内容物を含むが、先端側の細胞には少ない。被膜は認められない。23.5-31.4 × 6.6-7.7 μm.
[コメント]
カシ・シイ林内の落枝上に発生したもの。Hysteriaceae の菌だろうと思うけれど、
大型で褐色、2細胞の子嚢胞子と言う特徴の属のなかに該当しそうなものが見当たらない。
[初掲載日: 2017.06.28]